サイクロン・砂塵の大竜巻が最強だった時代の話




昔の話だ

僕が小学生の頃、初代遊戯王アニメが絶賛学校で流行っており毎日の楽しみは遊戯王であった。

昔のカードプールといえば今から見れば、それはそれはお粗末なものでモンスターの9割がヴァニラ(通常モンスター)ばかりで効果モンスターも攻撃力数百のくせに「直接攻撃できる」とかでまともに使えず、戦闘を行うならヴァニラで殴ることの方が多かった。
ただ攻撃力1600の星5モンスターとかも存在したのでカオスな環境だったと思う。

とはいえ、魔法罠については非常に強力なものが多く、例えば聖なるバリア ミラーフォースなどはその代名詞でもあった。

このミラーフォースに対抗するために生まれたのがカウンター罠のはずだが、僕の地元では”お手軽”にそれら強力な魔法罠を封じる万能なカードが存在した。

それが「サイクロン」


速攻魔法
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

そして「砂塵の大竜巻」だ


通常罠
(1):相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その相手のカードを破壊する。
その後、手札から魔法・罠カード1枚をセットできる。

これらのカードは地元では「何がなんでも3枚ずつデッキにいれなくてはならない」最優先カードの一角を担っていた。

当然、現在の真っ当なルール下においてはサイクロンでミラーフォースを破壊しても効果はしっかりと残るのだから攻撃表示モンスターはみな爆散するのだが、何故か僕の地元ではそういった”強カード対策”についてはサイクロンと砂塵の大竜巻が担当していた。

その使い方はシンプルで

僕「ほな攻撃、これで終わり」

友人「はい、ミラフォースでお前の攻撃モンスター死亡www」

僕「黙っとれ、はいサイクロンwww」

友人「はい、サイクロンでサイクロン破壊ww」

僕「はいww砂塵www」


といった具合、これをカオスと呼ばずして何をカオスと呼ぶのか?

そしてなぜこのようなカオスが生まれたのか?を考えてみると割と簡単で

アニメのせいである!!!

というのも、アニメでは高い頻度で”俺ルール”が発生する。例えば岩石の巨兵で月を攻撃してみたり、海を発動して相手の場にモンスターを出せなくしたりと、もうルールとかそういうのでは無く「言ったもの勝ち」の状況が蔓延していた。

そういうことで地元でもガキ大将だとかやたらカードに詳しいやつとかが誤った情報発信(もしくは自分の都合の良い解釈)を行いそれらが広まり、地元ルールとなるのだ。ただ諸悪の根源はアニメであることは重ねて言っておく。

そして、このルールにも終わりが来る。

それが以前記事にも書いた効果無効の話だ。

ちょっと日本語が理解できるようになった小学生最後の年6年生。

そのころに始めて「サイクロンでは効果を無効にできない」という情報が広まった。

これは当時地元最強のDくんが中学生と勝負し勝利したら1000円もらえ、負けたら1000円払うという”闇のゲーム”に手をだした際にDくんが1000円と引き換えに得た情報である。

Dくんは大敗し泣きながら1000円を渡していたのを今も覚えている

効果を無効にする概念が生まれた僕の地元では引退者が続出した。

当然だ、今までサイクロンや砂塵の大竜巻で破壊すれば封じれたカードが「無効」にせねば封じることが出来ないとなったのではこれまで増やす必要のなかったカウンター罠を買い増ししなければならないのだ。

小学生の経済力では難しい話である。

そんなこんなで僕らのサイクロン最強神話は終わった。

当時Dくんが捨て身で得てくれた情報で僕らの誤った解釈とルールは軌道修正された。と同時に多くの引退者を生み出した。

昔の話だ。




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