禿鷹の巣

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ドラグーンを採用するというリスクとリターン



どうも不自由なYPです

今回はドラグーンセットとそのリスクとリターンについて考えていきたいと思います。

最近の環境テーマでも採用していなかったり採用していたりとかなりばらつくようになってきたドラグーンセット。
登場当時は”人権”とまで呼ばれたドラグーンですが、現在は”対象に取らない除去・無効”をメインから採用している構築を多く見かけます。
とはいえ、ドラグーンの制圧力とライフカット能力は非常に強力です。
そういったリターンやリスクも含めてお話できればと思います。

超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ



融合・効果モンスター(制限カード)
星8/闇属性/魔法使い族/攻3000/守2500
「ブラック・マジシャン」+「真紅眼の黒竜」またはドラゴン族の効果モンスター
(1):このカードは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊し、
その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
この効果は1ターン中に、このカードの融合素材とした通常モンスターの数まで使用できる。
(3):1ターンに1度、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。
その発動を無効にして破壊し、このカードの攻撃力を1000アップする。

今更見てもおかしい性能ですね。

ドラグーンを採用する3つのリスク


ドラグーン及びセットを採用するリスクについてです。

手札事故のリスク


言わずもがなドラグーン出張セットが手札に来てしまうと手札からディスアドバンテージが発生します。
これがモンスターならまだ良いんですけど、真紅眼融合を素引きしてしまうと「使うか否か?」を迫られることになります。
先攻なら使わずにテーマの動きを優先し返しにドラグーンのライフカット能力でもってゲームエンドもいいかもしれないのですが、しかしそれを踏まえても初手にパーツが来てしまうのはリスクといってもいいでしょう。

案外簡単に突破されるリスク


これリスクって言っていいか分からないんですけど、最近は”対ドラグーン”を想定した構築が多く耐性を抜くために選んで処理したりそもそもアナコンダの時点で潰すような動きをもっています。
正直棒立ちで安心はできないです。
超融合なんかで処理されると一たまりもないです。

手札コスト捻出


意外と忘れがちなんですが、効果無効の手札コストが結構重くなってくることがあります。
これは構築次第ですが、手札を補充しながら動けるテーマじゃないと息切れしてしまいます。

事故以外はギミックで解決できる(事故すらもギミックで解決できそう)なので採用リスクって意外と低いかもです、事故率との相談はどうしようもないかもですね。

ドラグーンを採用する3つのリターン


無効破壊の制圧力


ドラグーンは手札コストを要するものの何でも無効破壊可能です。
これで確実に相手に対して1枚のディスアドバンテージを強要することが可能です。
これは仮に選んで無効のカードであっても同様でチェーンできない性質のカードでも使わない限りドラグーンの処理は複数枚の札が必要になります。
更に無効にし破壊できれば1000のパンプアップが可能、壊れてますね。

対象耐性・破壊耐性の固さ


耐性についても中々しんどくて雑に処理するならヴァレルソード・ドラゴンで守備にして殴るしかないです。
戦闘破壊に関して言えば前述のパンプアップがあるのでさっさと処理しないといよいよエース級でも倒せないという事態になりかねません。
普通はアナコンダのもう一つの効果を無効破壊して打点4000で相手にターンを譲るので戦闘破壊はかなり厳しいです。

モンスター除去&ライフカット


そしてここが一番やばいんですけど、ドラグーンをレッドアイズブラックドラゴンとブラックマジシャンで出したらモンスターを二回選んで破壊しその打点のバーンダメージを与えることが可能です。
これでライフカットをし殴って勝ちです。

書き出してみるとやっぱリスクよりもリターンの方が大きいように感じちゃいますね。

ドラグーンセットを採用しやすいカード(事故回避)


マリガン(手札を戻してドロー詳細にいうと違うけど)の性質をナチュラルに採用できるデッキが最も相性が良いと僕は思っていて手札にきてしまったパーツを戻しつつ新たな手札を補充できるカードを採用できるテーマが相性いいですね。

幻創龍ファンタズメイ



効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がリンクモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、自分は相手フィールドのリンクモンスターの数+1枚をデッキからドローし、
相手フィールドのリンクモンスターの数だけ自分の手札を選んでデッキに戻す。
(2):自分フィールドのモンスターを対象とする相手の魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にし破壊する。

相性抜群ですね。
仮にデッキパーツを握らずに使っても手札を整えることができるのは強力ですし、自分ターンにファンタズメイが生き残っていたら召喚できるモンスターを出してアナコンダ→ドラグーンが可能です。

リロード



速攻魔法
自分の手札を全てデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキに加えた枚数分のカードをドローする。

手札事故が頻発し壊滅的な場合に採用するといいかもです。

打ち出の小槌



通常魔法
(1):自分の手札を任意の数だけデッキに戻してシャッフルする。
その後、自分はデッキに戻した数だけドローする。

リロードよりも使いやすいですが結局一枚損していることは覚えておきましょう。

鎖龍蛇-スカルデット



リンク・効果モンスター(制限カード)
リンク4/地属性/ドラゴン族/攻2800
【リンクマーカー:上/左下/下/右下】
カード名が異なるモンスター2体以上
(1):このカードは、このカードのリンク素材としたモンスターの数によって以下の効果を得る。
●2体以上:このカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。
そのモンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
●3体以上:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
手札からモンスター1体を特殊召喚する。
●4体:このカードがリンク召喚に成功した時に発動できる。
自分はデッキから4枚ドローし、その後手札を3枚選んで好きな順番でデッキの下に戻す。

展開力が高いテーマなら4素材のスカルデットを出すことで仮にドラグーンパーツを全部素引きしてもなかったことにしてくれます。
更に3素材効果で手札から特殊召喚も可能なのでリンク値的には損ですが、アナコンダ→ドラグーンが可能ですね。

ドラグーンと事故の確率


40枚構築でドラグーンパーツを1枚素引きする可能性は33%です。
結構高くないですか?
43枚にすると31%
そこまで変わらないと考えるか2%を侮れないと感じるかはあなた次第です。
ちなみに僕の右手はレッドアイズブラックドラゴンを素引きする性質をもっているみたいなので採用をかなりためらっていたりします。
左手で引くとフルハウスが成立するので悩ましいところです。

なお、↓のサイトが初手率を計算するのに役立ちましたので参考までに

ドラグーンを採用するというリスクとリターン まとめ


現状ドラグーン採用をせずとも優勝してたりするので人権ってほどではないのですが、決まれば相手のテーマによっては処理手段が無くeasy winになるなんてこともあります。

しかしながら、手札事故を起こしてデッキトップに解決を迫られるときに不純物が多いと結構ひいちゃうことあります。

特にテーマの動きができた場合大体においてデッキから墓地ないしフィールドにカードが出てきているので不純物を引いてしまう確率って高いんですよね。

例えばオルフェゴールなんかはデッキからテーマカードを墓地に送って動くんですけど、40枚構築で15枚減って25枚の状態からワンドローして不純物を引いてしまう確率って12%です。
これ多くないです?そうでもないのかな?

人によりけりって部分はあるとは思うんですけど、ドラグーン出張って結構リスキーなんですよ。
出した後も棒立ちだとすぐに処理されてしまいますしね。

また、個人的に思うこととしてそのテーマの可能性を否定してしまうというジレンマがあるように思うんですよね、モンスター2体並びました→アナコンダドラグーンは確かに強い。
しかし、そのテーマとの噛み合いを考えると別の可能性もあったのでは?と思ったりします。
難しいんですけど、ドラグーンを否定できるだけのモンスターないし展開が出来るテーマってどれくらいあるんでしょうかね。。。

みなさんのドラグーン採用デッキってどんな感じですか?ツイッターのリプでお待ちしています